物理コンテンツの功罪とコロナの選別
コロナが流行ってからもうかなり経ちました
ニューノーマルと称し、会食は避けるという意識が根付いた印象です(2021/10現在)
そういった中で、飲み会や外出をすることはやや難しくなりました
私は一切外出はしない人間だったので、特段問題は無かったのですが、
そんな私でも物理コンテンツの功罪を感じることが多くなりました
ここでいう物理コンテンツとは、物理的に集まって行うコンテンツを指します
オンライン飲み会は論理コンテンツで、通常の飲み会は物理コンテンツです
僕はなんとなく「物理コンテンツで維持される関係は薄い」と思っていて、
切れる縁は仕方のないものである、と感じています
これらについて、少し掘り下げてお話をしていきます
物理コンテンツは最強である
複数人、それなりに仲がいい人がいるとしましょう
それらの人が誘い合って交流を深める場合、何が最適でしょうか?
基本的に、現代において趣味嗜好はバラバラです
そんな中で唯一使えるのが「物理コンテンツ」だと考えます
論理コンテンツは集中特化型で、好きな人は好きなコンテンツです
趣味嗜好が似通った人の集合でもない限り、これを利用することは出来ません
逆に物理コンテンツは汎用型で、大体の人がそこまで嫌いではないコンテンツです
どんな人間の集合であれ、ある程度の汎用性が担保されます
これらの特性を鑑みるに、集合が大きくなるほど/趣味嗜好が遠いほど
物理コンテンツ以外に選択肢が無くなってしまいます
だからこそ、このコロナ禍で交流する機会がめっきり減った人もいるのではないでしょうか?
物理コンテンツを要求する関係は不要
ここで「物理コンテンツを利用する」場合の関係性を考えてみましょう
上記を鑑みて、「趣味嗜好が遠く」「数が多い」関係性と仮定してみましょう
こう考えた時、これって「ただの薄い関係性」ではないでしょうか?
要するに、関係性を維持すべきであるほど交流が無い人間に対し、
物理コンテンツを使う事でなんとか維持している、ということにならないでしょうか?
逆に物理コンテンツが存在しているからこそ、本来切るべき関係性について
無理して維持をしていたのではないか、ということですね
論理コンテンツを要求する関係は必要
では、逆に考えてみましょう
論理コンテンツを利用することで関係性を維持しているパターンです
その場合、同じゲームを共有するという「目的」のもとで交流をしていると考えられます
自分のコアである、趣味嗜好や価値観の部分で交流している。
だから、それを共有するだけでいい。
一見すると、これはとても強固で、
物理コンテンツに依存した関係より強い関係と取れるでしょうか
論理コンテンツを要求する関係は不要
でも少し考えてみてください
論理コンテンツを要求する関係=「好き」が重なった関係は、
言い換えるなら「同じものを共有する仲間」ということになりますね
では、趣味嗜好が変わったりメインでやるコンテンツが変わったら?
共有するモノが無くなったら交流する理由もありませんよね?
これは仕事における利害関係に近いでしょうか
あれ?
これって結局、その場限りの縁ってことになりませんか?
論理コンテンツを要求する関係も不要ってことになりませんか?
コンテンツを要求する関係は不要
結局のところ、物理論理関係なくコンテンツを「要求」する関係が不要なのだと思います
コンテンツを要求する関係は、いわば目的の為に集まった人間です
交流が目的なのではなく、目的の為に交流が必要になるのです
冒頭でも触れたように、私は「物理コンテンツ」を要求する関係は不要だと感じていました
これは恐らく、一人に対してかける時間のコストと、自己開示の度合いの大きさについて、
私が活用する物理コンテンツ(会食)が論理コンテンツ(ゲーム)より低いのでしょう
これにより、コンテンツ自体を要求する関係の割合に物理論理で差があったのです
だからこそ、それがバイアスとなったのではないかと見ています
おわりに
コンテンツを要求する関係自体が不要なのだ!!!!大事なのはKIZUNAだ!!!!
って感じの内容になってしまい、反吐が出ますが実際そうなのでしょう
ここでいう「絆」は「価値観が近い」こと、なのかもしれません
コンテンツを要求しない関係の本質は何なのか、については私はまだ分かりません
とはいえ、このコロナで切れてしまった縁は「コンテンツ依存」だったのでしょう
そういった意味で、ある程度の選別が出来たという方も多いのではないでしょうか?
一人頭で比較的低いコストで、コンテンツ依存の関係を維持できる。
結局はそのコンテンツの代表格である「飲み会」が消去されたに過ぎません
物理論理問わず、コストの低いコンテンツで繋がった関係性は同様のことが考えられます
そういったところも含めて、他人との関係性を洗い出してみると良いのではないでしょうか