オペレーション:タンゴ(レビュー)

それはさながら「面白い仕事」のようである。

 

[作品名]

Operation: Tango [公式サイト]

[プレイ時間/進行度/DLC]

3時間弱/ストーリークリア(ハッカー側のみ)

 

概要

今回取り上げるのは、2人でやる協力型アドベンチャーであるオペレーションタンゴだ。
昔流行った(?)爆弾解除ゲーム「Keep Talking & Nobody Explodes」のようなゲームで、
後方支援の「ハッカー」と実働部隊の「エージェント」に分かれ様々なミッションを行う。

協力してくれるパートナーを探すのがややハードルは高いものの、
初見における新鮮な攻略感と、情報伝達がかみ合った時の達成感はなかなかのもの。

それでは、特徴を見ていくとしよう。

 

協力における「役割」を追求した作品

本作品の根幹は「二つの視点から攻略する」という点に尽きる。
この協力スタイル自体が、このゲームの面白さだろう。

結局のところ、攻略における協力というのはそんなに多くのパターンはない。
「役割を決めてやる」か、「物量作戦」に対する「多人数戦略」か、だ。
基本的には「物量作戦」が前提で、より効率的に行う為に「役割」が生まれる。
これが世のゲームの協力におけるパターンの大半を占めるだろう。

本作品は、協力における「役割」をとことん追求している。
物量が凄い訳でもなく、操作は単純。
プレイヤーに求められるのはゲーム的な攻略ではなく、役割の徹底だ。

そして、その役割を作り出すのは視点の違いで生じる「情報の非対称性」だ。
だから、小難しいことはなくただ「情報を伝える」だけでいい。
日常の延長というハードルの低さで、高水準の協力が出来るのだ。

 

丁寧な「役割」のデザイン

役割分担して、任務をこなす。
これは至って日常的な営みであり、いわば「仕事」と大差ない

ではこのゲームと「仕事」との差異はなんだろうか?
なぜ仕事は辛いことが多く、このゲームは楽しいのか?
そう考えた時、二つほど思い当たる節がある。

一つ目は、「役割が明確」で、「役割を越えた行動が出来ないこと」だ。
自分の領域が「操作」や「視点」という観点で完全に制限されており、
いわゆる「やるべき仕事」がはっきりしているのだ。

二つ目は、「マイルストーンがはっきりしている」点だ。
次に何をすべきか。ネックになっている情報は行動は何か。最終目標は何か。
こういったところが、UIや行動範囲の制限により明確になっている。
どうすれば正解なのか、到達点がはっきりしているのだ。

この二つがあるからこそ、「完璧にコントロールされた仕事」のような進行が可能だ。
しっかりと役割を果たし、最終成果まで迷わず進むことができる。
本作は「素晴らしいプロジェクト」に参画したような体験が出来るのだ。

 

総評

珍しいタイプの「協力」が味わえる作品。
それは「面白い仕事エミュレータ」のようだ。

ミッションの難易度は個人的には丁度良かった。
6ステージ構成となっているが、どれも30分程度でサクッと攻略が出来る。
今回利用はしなかったものの、ヒント機能により「詰み」は防止出来ると思われる。

唯一欠点を挙げるなら、バグで進行不能になったり操作性が悪いことが挙げられる。
ただ、バグはステージの一時中断で解決することが出来るし、
操作性については「そういうゲームではない」ので、特段問題にはならないだろう。

誰かしら一緒に出来るのなら、是非やってみてはどうだろうか。
どちらか片方が持っていればプレイ出来るので、出費はかなり抑えられるはずだ。

 

個人的お勧め度: ★★★★★★★★★★(10/10)

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