痛みの学習効果とコロナ - 意識たかむぎのすーぱーインテリ空間

最近数週間くらい体調不良で倒れていました
そういう状況だと「痛み」に正面から向き合うことになりますよね

その一つに「食中毒」があったのですが、
食中毒を経ることにより以前よりあった「予防の知恵」について
より真剣に向き合うようになったと思います

こういった予防の話はコロナ対策なんかにも言えそうですよね？
ということで、今回は痛みが齎す学習効果について書いていこうと思います

痛みが人を学習に誘う

今回のケースなんかがそうですよね
普通に考えて火は通しましょう！みたいな話は他にもあるでしょうし、
なんだかんだそれなりの確度で実行しているものかと思います
最近だとコロナの予防の話とかもこのパターンかと思います

知識としてそれをした方がよい、というのは至極当然ある。
だけども、それをするほどの気力やモチベーションを維持するのが難しい。
だから、中途半端な対策となっている。

こういったケースは、一度痛みを覚えると欠かさず実行することが多いですよね
二度と経験したくないから……ということなのでしょうが、もう少し深堀りします

今回の話の大前提なのですが、人間は無意識では期待値で動いていると考えます
故に、予防の行動をしないのは「期待値が悪いから」です

期待値を決めるのは、「(痛み*発生率)-(予防コスト*予防率)」となるでしょうか
ですが、この数式には致命的な問題があります
そう、発生前において発生率は過小評価され、0に限りなく近いのです

だから、実際に痛みを覚えるまで期待値は0に近くなります
だったらやる意味なんて無いですよね？

これらを大きく見積もる人だとしても、モチベーションを維持できるでしょうか？
予防効果なんてものは計算できませんから、コストだけが印象に残るはずです
故に、痛みが発生しないと確実に予防は続かないのです

つまりは痛みを覚えれば、正常に評価できる。
その結果、適切な予防行動を取るようになる。
……というのも、実は誤りではないでしょうか。

人間の認識には罠があると思います
痛みを覚えた瞬間は「発生率」が100%になるのです

そして、それは時間と共に減衰していきます
これは人間の記憶と自己防衛のシステム自体がそうさせるのでしょう
頻度の低いものであれば発生率として考慮する必要は無いですからね

結局、人間のシステムとしてはこれが最適解なのでしょう

頻度の高いモノは優先的に予防したくなるように発生率を見積もる。
というより、記憶がそういう風に見積もらせる。

無意識のうちに予防をするのであれば、こういう形での取捨選択が肝要でしょう
ですが、現代人にとって恐らくこれは最適解ではありません
ちゃんと上記の式と釣り合わせた上で判断するのがベストだからです

痛みに頼るシステムは、複数回の痛みを経ることを前提としているし、
風化の度にリスクが発生するし、発生直後の対策は過剰になるでしょう
では、どうすれば論理的に最適化出来るのでしょうか？

なんとそれがありませんでした
いろいろ考えたのですが、普通に個体差を考えると適切な評価自体が出来ません
発生率を評価することが出来ないからです

予防効果を取った時点で、ベースの発生率が分かりません
だから、少しでも予防しようと思った時点でデータとして意味のないものになってしまいます
もはや積極的に生肉を食べてデータを取るしかありません

ここで恐ろしいのが、恐らくこういったことを考える方が「リスク」になるのです
何故ならベースを無意識に任せるしかないのに、意識的な行動が混在することで
無意識に悪影響を及ぼすと思われるからです

だから、深く考えずになんとなくで予防するのが最適解なのではないでしょうか？
その結果、複数回の痛みを経て人生を通して対策が最適化されるはずです

僕はもともとインドア派なので、コロナ対策なんかはバッチリです
これは「自制心がある」からではなく、「行動原理が対策と合致した」だけに過ぎません

コロナ対策を全くしない人と、食中毒の対策を全くしない人。
これは本質的には全く同じですし、等しく愚かなのかもしれません
ですが、この愚かな無意識への移管は恐らくは正解なのでしょう

そう考えると、コロナ対策をしていない人は
「人間の危機管理メカニズムに予防を移管した賢い人間」と言えるでしょう

問題はその「痛み」で即死する””可能性””があることですが、
人類という種、個体レベルでの予防ラインを考えるならば
恐らくはそれを加味しても最適解、なのかも知れません

とまあいろいろ書きましたが、鶏肉は絶対加熱しろよな！！！！！！！！
こんなクソどーでもいいことより大事なくらいくっそ辛いから
絶対に身が白くなるまで加熱しろよ！！！！おわむぎとの約束な！！！！！！