ぼくのかんがえたさいきょうの検索エンジン ~Sランク検索エンジンgoogle様に追放された俺、実は価値のある情報だった~

何このタイトル?
クリスマスに何ふざけてんの?

検索エンジンがgoogleに支配されてからだいぶ経ちますね
昔は「広告で順位を変えることは無い」という崇高な理念を持っていました
今は……普通の営利企業といったところでしょうか?

ここ数年、google様はインターネットの様々な分野に「営利化」を齎しました
趣味の延長であった動画投稿は、youtubeによってマネタイズされました
趣味の延長であったブログは、google広告によってマネタイズされました

今や、インターネット……もとい、「google空間」は、ビジネスの現場です
これについて、疑うような人はいないのではないでしょうか?

ただ、ビジネス化は必ずしも良い面だけではありません
誰もが、広告収益を目的としたブログを読みたいとは限らないでしょう?
寧ろ、広告収益以外のブログが淘汰されるのはマイナスとも取れませんか?

この源泉にあるのは、やはり検索エンジンだと思うのです
ということで、僕が密かに思っている「検索エンジン革命」について書いていきます

 

google様の提唱する「HHH戦略」

google様がyoutubeにおける動画戦略として提唱しているものに、HHH戦略があります
読み方は……スリーエイチ戦略なんでしょうか?僕は専門家では無いので分かりません
これは、ざっくり言うと「3つの頭文字H属性の動画を作れ」というものです

一つ目は、「Help」動画です
何か困っている人間に対して、解決策を提示するようなコンテンツです

二つ目は、「Hub」動画です
興味を持った(潜在)顧客に対し、継続的に情報を提供するようなコンテンツです

三つ目は、「Hero」動画です
バズ狙いの、広く浅くウケるような、ある種人の心を動かすようなコンテンツです

これらは、いろいろなアフィリエイトブログウェブサイトで様々な解釈がされています
Heroを入口にHubからHelpに誘導しろとか、HelpからHubを作れとか、Heroは運とか。
そういう感じで解釈は割れており、正しそうな分析を探すのは困難でした

僕は専門家では無いので、どれが戦略的に正しいのかは判断出来ません
ですが、このことから大きく二つのことを感じました
「作成される動画の性質は思考放棄寄り」であり、「作成者はSEO第一である」という事です

これは、動画関係なくgoogle圏で活動するならば「バイブル」になり得るものでしょう
本人が提唱しているのですから、この通りに検索結果の比重が変動するはずだからですね
つまるところ、google圏では「HHH」が価値観の一つとして大きく入ってくるという事です

 

SEO至上主義である、ということ

先程、SEO至上主義であると言及しました
これは、そもそもの目的が「マネタイズ」であるからですね
マネタイズが目的であるなら、より多くの検索流入を狙うのが正当な行為でしょう

というか、マネタイズが目的でなくとも、発信者は見てもらうために発信します
これは私も例外ではなく、全発信者が(無意識的に)考えていることでしょう

ですが、問題は「マネタイズ目的の発信者」が大半を占める、という事です
ビジネス無法地帯であるならば、それは仕方が無い事ではあります
仕方が無いとはいえ、検索結果には大きく影を落とすことでしょう

先程、「HHH戦略」についてお話しましたね
これについて、僕は下調べとしていろいろ検索をしています
その結果として、「専門家じゃないので分からない」という風に書きました

なぜならば、ヒットしたサイトがどれも「適当すぎる」からです
どれも、ただ原文を翻訳しただけのような内容です
そして、その解釈すら大きくサイト毎に揺れています

普通に考えて、ネットに言論を投稿するのであれば、何かしらの付加価値が必要です
原文を翻訳……それも、わりかし適当に翻訳した記事に価値はあるのでしょうか?
そんな記事ばかりがヒットしている時点で、内容なんてもうどうでも良いのでしょうね

勿論、例外もあるにはあります
例えばこの記事[外部リンク注意]は、記事特有の付加価値が存在します
自分の考える要点を抽出し、時代の変遷と共に持論を展開しています

正直なところ、こういった記事であればマネタイズしても悪影響は無いと思います
ただ「SEO的に強い」ことに「金銭」が発生するのが問題、ということですね

 

なぜSEO至上主義になるのか?

では、何故「浅い」「付加価値のほぼ無い」記事がSEO的に強いのでしょうか?
それは、HHH戦略そのものからも見ることが出来ます

Help動画は、具体的な検索ワードに具体的な解があるべきです
それは、具体的であればあるほど「解法」ではなく「解」に近づくでしょう

Hub動画は、定期的な情報のpush戦略に近いものがあります
それは、受信者はただただ受動的に情報をキャッチできる、という事です

Hero動画は、多くの人の心を掴む必要があります
「多くの人」の共通項は、「一般的な価値観レベル」であるが故に「浅く」なります

このように、3H戦略としての情報発信には特徴があります
「長期的な効用」ではなく、「短期的な効用」を目的とした「消費」コンテンツです
要は、「人類の思考コストを削ぎ落すことの出来る情報」ということです

その大元は、やはり人類の性質なのでしょう
詳しくは下記リンク先記事で書いていますが、そこでの僕の持論はこうです

そのコンテンツを真面目にやる少数は、思考コストを払いたい。
そのコンテンツを真面目にやらない大多数は、思考コストを払いたくない。
一人一人の潜在的効用は評価出来ないからこそ、1pvは等しく1点となる。

であるなら、検索空間は大多数に合わせた重みづけになり、結果は必然であると考えます

 

であるなら、理想の検索エンジンは何か?

これまた先程の過去記事のおさらいですが、情報には抽象度があります
抽象的な情報は、解釈に思考コストがかかる分、応用が利く「密度の高い」情報です
ですが、HHH戦略上は極めて具体的な情報の方が「価値が高い」と考えられます

そして、この「思考コストを払っていいから密度が欲しい」というのは、「好み」です
これは、個人の能力ではなく、性向なのです

僕は、料理に興味がありません
ですから、「ひとつまみ」について疑問を持った時に知りたいのは「具体的分量」です
ですが、料理専門家なら「ひとつまみ」の定義についての議論に興味があるでしょう?

先程のHHH戦略なんかも、そうでしょう
あなたがもし、マーケティングに興味が無ければ「3Hの意味」さえ分かれば良いでしょう?
ですが、記事を書くための下調べをする立場であれば「3Hの分析」に興味が出てくるのです

つまるところ、「ジャンルごとの情報の抽象度」を、個人に最適化できればいいのです
料理人には「ひとつまみ議論」が、私には「ひとつまみの分量」が1番目に出れば良いのです

 

実装課題

「ジャンルごとの情報の抽象度」を、個人に最適化した検索エンジン。
これがあれば、私は「思考コストを払う層」「払わない層」の棲み分けは可能と考えます
webページの滞在時間などから、個人の価値比重を抽象度で評価すれば良いのです

ですが、やはり大きなハードルがパッと思いつくだけでも二つほどあります
というか、簡単に出来ていたら既にあってもおかしく無いですからね

一つ目は、webページや動画コンテンツの「情報の抽象度」をどのように分析するか、です
これにはAIによる分析を行うことになるかと思います
ですが、「情報の抽象度」をモデル化するのは極めて難しく思います

というのも、抽象度という概念自体に「正解」が無いからですね
「抽象度の高さ」という概念自体に、モデル作成者のバイアスがかかりそうです

とはいえ、今では「文字の含む喜怒哀楽」を分析することが可能です
更には、文章構造の解析なども出来ています
であるならば、「抽象度」を分析出来るような未来も、そう遠くないように思います

二つ目の問題点は、コストと実装意義の問題です
これらの分析が可能になったとして、webコンテンツの分析コストに見合うのでしょうか?
膨大な数の新規webコンテンツを、全て分析するコストが支払えるのでしょうか?

そしてそもそも、情報を受動的に受け取る人間を増やす方が「カネ」になりますよね?
冷静に考えて、エゴかも知れない「社会的意義」の為に、「金」を捨てられますか?

公明正大で意義に燃える政治家が、この世界に存在しましたか?
そして、それは本当に正義でしたか?

 

おわりに

ということで、今回の話は以上です
現代のインターネット空間は、google様が3H戦略で仰るような思考放棄空間になっています
ですが、それは「全ての情報が」「思考放棄情報」であってはなりません

興味のある、思考コストを払いたい情報だけは「抽象的な情報」であるべきです
それを実現するには、「思考コスト」を払うか払わないか、で棲み分けが必要です
その棲み分けの根本にあるのが、検索エンジンというある種の「振り分けシステム」です

これを、各種ジャンルごとの「情報の抽象度における性向」で個人カスタマイズします
情報の抽象度さえ分析出来れば、理論上は可能かと考えています

とはいえ、分析コストやモデル化の問題から、すぐの実装は難しいでしょう
ただ僕は、今後5年10年スパンでの実装が普通にあり得るのではないか、と期待しています
その際は、黎明期のような「充実した」インターネットになってくれるでしょう

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