Elona(レビュー)

全てが正解という選択肢。

 

[作品名]

Eternal League of Nefia (ELONA) [公式サイト]

[プレイ時間/進行度/DLC]

200時間くらい?/エンドコンテンツ中盤くらいまで

 

概要

知る人ぞ知る……というほど無名ではないが、隠れた名作フリゲの一つ。
優れたゲームデザインと、それを後押しする自由度の高さがウリのRPG(?)だ。
最近はスマホ版も出たとのこと。

見た目はフリーゲームのそれだが、ゲームデザインは有料作品と比較してもトップクラスだ。
名作によくある「プレイヤーが選択したと錯覚させる上手さ」ではなく、
「プレイヤーがどれを選択してもちゃんと収束する巧みさ」があるのが特徴だ。

なお、今回はヴァリアント(いわゆるMOD)を入れる前提とする。
このゲームのMODは普通のものとは異なり、「新バージョン」を提供する形式となっている。
個々のパーツではなく、システム面からバランスまで全てを一括で調整する形だ。

そしてこのMODは2021年現在でも更新されている。
これはゲームバランスを年単位で調整し続けている、といっても過言ではない。
もちろんバニラでもデザインの巧みさは健在だが、MODは更にそれが洗練される。

前置きが長くなったが、レビューをしていこう。

 

圧倒的自由度と行動に紐づいた成長

Elonaの自由度の高さは折り紙付きだ。
栽培、釣り、料理からダンジョン巡り。
交易や店作りや、殺人による金稼ぎ。魔法の学習や仲間の育成。
核爆弾を落とすのがチュートリアルとさえ言われる。

戦闘スタイルも多彩だ。
脳筋や二刀流、魔法使いや魔法戦士。
遠距離キャラから大量のペットで物量作戦スタイルなど、自由自在だ。

Elonaでは、「主能力(ステータス)」と「スキル」の2つでキャラクターは管理される。
特定の行動に紐づくのがスキルで、大概の要素にスキルが存在する
主能力は「筋力」や「魔力」などのことで、例えば魔法系スキルを鍛えると魔力が上がる

自分の行動に基づいてスキルとステータスが上がることにより、個性が数値に色濃く表れる
成長させる要素を選ぶのではなく、行動が成長を決めるのだ。

「なんでも出来る」というのが「やった事が成長する」と強いシナジーを形成する。
いわゆる「プレイスタイルの数値化」により、行動に対する説得力と達成感を生んでいる。

 

ランダムダンジョンとランダム報酬の中毒性

Elonaはハクスラ的な要素が結構強い。
当然のようにランダムダンジョンはあるし、ヴァリアントなら更にダンジョンは多彩だ。
何より、装備のランダムエンチャントの種類と上限がとんでもなく広い。
本当にリアルラックで武器の強さが決まるので、序盤の装備が終盤まで使えることもある。

一攫千金でダンジョンに潜りつつ、じっくりとスキルレベルを練る。

確実な成長と、不確実な成長
良いハクスラは必ずこの両者を兼ね備えているものだ。
一攫千金だけではドロップしなかったときの徒労感が強いし、
一攫千金の上限値が低すぎると、ダレてしまうからだ。

王道を抑えているからこそ、このゲームのハクスラ要素はとても中毒性がある。

 

全ての要素が収束する巧みさ

自由度が高い。選択肢が多い。やれることが多い。ハクスラ要素が充実していて、中毒性がある。
これだけだと、良く出来たMMORPGだ。
実際のところ、このゲームの格を引き上げているのは「すべてが収束する」点だ。

そもそも、恐らくほぼすべてのRPGは二つの要素に集約されるだろう。
「キャラの装備を強化する」「キャラのステータスを上げる」の二点だ。

そして、ほぼすべてのRPGはそれぞれの要素は独立している
装備強化はダンジョン潜りで。ステータス上げはレベル上げで。
特定のミニゲームをクリアすると特定のステータスが強化されるので、一回クリアする。
こんなイメージだ。

だがElonaでは、全ての要素は何らかの方法で必ずキャラ強化に帰ってくる。

例えば釣りを鍛えれば、「金策をして店で装備強化」「食べてステータス強化」が出来る。
「料理してから食べる」などのスキル同士でのシナジーもある。
栽培、ダンジョン巡り、交易などの他のスキルについても同様だ。

キャラの強化はこのゲームの最終目標だ。
何を選択してもそこに行きつくなら、何をやっても本当に問題がないのだ。
これがElonaの「圧倒的自由度」の根底にあるもので、「巧みさ」の本質といえよう。

 

総評

令和の今でも、ここまで「自由度」が高いゲームは珍しい。
何をやっても本当の意味で問題がないし、無駄が発生しない。
はっきりした最適解や、必ずこなすべき要素が多く存在するゲームとは一線を画している。

Elonaはフリーゲームだし、ヴァリアントも無料だ。
出来ることが多いというのは投げだしやすい、とも言えるが、
ハマる人はそのデザインの素晴らしさの虜になることだろう。

是非、一度やってみては如何だろうか。
3回ゴミ箱に投げ捨てたあたりで魅力に気付くかもしれない。

 

因みに、ヴァリアントだが現在更新されているのは大きく2種類ある。
「omake_overhaul系列」と、「omake_mma系列」だ。
ヴァリアントのwikiが充実しているので、ここを参考に最新のものを導入するとよい。

ストーリークリアを目標にする場合、個人的にはoverhaul系の方がお勧めだ。
そもそも最初はバニラから派もいるだろうが、ヴァリアントのwikiがしっかりしているのと
バランスの洗練具合が素晴らしいので、ヴァリアントの導入を強く推奨する。

 

個人的お勧め度(バニラ): ★★★★★★★✩✩✩(7/10)
個人的お勧め度(ヴァリアント): ★★★★★★★★★★(10/10)

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